横浜市青葉区の小児科 はるの木こどもクリニック

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院長コラム

2020.07.13

漢方薬について①

漢方とは、2000年以上前から中国で行われてきた医療(中医学)が江戸時代に日本へ伝来して日本独自に発展してきたものです。現在一般的に使用されている薬(現代薬)ができる前のお薬です。
現代薬は構造が明確な化学物質からなり、作用機序(薬効)が明らかです。一方、漢方薬は非常に多くの有機化合物や無機化合物で構成されているため主な生理活性物質は解明されているものの様々な作用機序(薬効)があり、その配合により作用機序(薬効)が変わることもあります。
従って、漢方薬の効果は一つではなく体に様々な作用をもたらします。

「同病異治(どうびょういち)」とは同じ病気や症状でも、体力や体質のより異なった漢方薬で治療すること、「異病同治(いびょうどうち)」とは異なった病気や症状も同じ漢方薬で治療することです。例えば葛根湯は「かぜ」以外にも「頭痛」や「肩こり」、「蕁麻疹」に使用することもあります(異病同治)。
これは漢方薬治療に特有のもので、患者さんそれぞれの体質に合ったお薬を処方するいわゆるオーダーメイド治療です。また同じ患者さんでも治療経過によって体質が変わっていきますので、同じ症状でも時に違った漢方薬が有用となることもあります。

2020.06.25

乳幼児のマスク

乳幼児のマスク着用について日本小児科学会から以下の提言が出されています。

***乳幼児のマスク着用には危険があります。特に2歳未満の子どもでは、気を付けましょう。***

乳幼児は、自ら息苦しさや体調不良を訴えることが難しく、自分でマスクを外すことも困難です。また、正しくマスクを着用することが難しいため、感染の広がりを予防する効果はあまり期待できません。むしろ、次のようなマスクによる危険性が考えられます。

◎呼吸が苦しくなり、窒息の危険がある
◎嘔吐した場合にも、窒息する可能性がある
◎熱がこもり、熱中症のリスクが高まる
◎顔色や呼吸の状態など体調異変の発見が遅れる

 特に2歳未満の子どもではこのような危険性が高まると考えられます。

子どもがマスクを着用する場合は、いかなる年齢であっても、保護者や周りの大人が注意することが必要です。感染の広がりの予防はマスク着用だけではありません。保護者とともに集団の3密(密閉、密集、密接)を避け、人との距離(ソーシャル・ディスタンス)を保つことも大切です。

≪参考≫
米国疾病予防管理センター(CDC):赤ちゃんや2歳未満の子どもには、窒息の恐れがあるため、顔を覆う布(マスク)を使用しないでください。
米国小児科学会(AAP):2歳未満の子どもには顔を覆う布(マスク)を使用しないでください。

2020.06.24

5月病、6月病

5月病は聞いたことがあるかもしれません。4月に新年度が始まり緊張が持続した結果、疲労が溜まって1ヶ月ほどしてから様々な症状が出現します。
これはいわゆる急性の適応障害であり病気の名前ではありません。症状としては軽微な頭痛や腹痛、食欲低下、めまい・立ち眩み、朝起きられないなどが多いです。

6月病はそれらが慢性化した症状(慢性化した適応障害)として近年指摘されています。上記症状が強くなり不登校や登園渋りにまで発展することもあります。
慢性化してしまうと本人も家族も辛い思いをしますし、登校できなくなると再度登校するのにかなりの勇気がいります。

長期の休み明け(今年は緊急事態宣言により時期が遅れたので7月頃、夏休み明けの9月頃)には、お子さんの様子に変化がないか特に注意深く観察してあげてください。
少しでもおかしいと思ったら無理せず休養し、お子さんの話をよく聞いてあげてください。
それでも改善しない辛い症状がある場合は、一度ご相談ください。